
図3.1.3−10 評価試験装置

以下、主要装置の概要を示す。
(1)モードSセンサ
図3.1.3−11にモードSセンサの構成を示す。モードSセンサは大別してインタロゲータと質問計算機より構成される。
〔インタロゲータ〕
インタロゲータは質問計算機からの制御信号によりモードA/CまたはモードS質問を送信し、また、航空機からの応答を受信処理して応答データを質問計算機に送る。送信部はモードS質問を送信するため高デューティー化されている。受信部にはモノパルス測角に適した位相処理法を採用した。応答処理部ではモノパルス処理による正確な方位と距雌の測定、応答コード/メッセージの解読、ガーブル検出、相関処理等を行って応答データを作成する。
当所で開発したインタロゲータは、方位角を検出する角度信号アンテナ1回転あたり16,384個発生させており、1回転あたり4,096個発生する従来のSSRに比べて正確な方位測定が行えるようにした。また、システムクロックを16[MHz]としており、システムクロックが約8[MHz]であるモノパルスSSRと比べても精度の高い距離測定が行えるようにした。なお、インタロゲータは質問計算機障害時には自律的にモードA/C連用を行い航空機監視を継続する。
〔質問計算機〕
質問計算機は、一括質問と個別質問の割当て及び質間と応答のスケジューリングを行いRFチャネルを制御するチャネル管理、ターゲットレポートの作成や監視ファイルの更新等を行う監視処理、データリンクメッセージ及び関連ファイルの維持更新を行うデータリンク処理、監視境界における監視とデータ通信の連続性維持のため隣接センサとの覆域管理調整を行う
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